この連載では、昭和30年~55年(1955年~1980年)までに発売され、名車と呼ばれるクルマたちを詳細に紹介しよう。その第55回目は、ロータリーエンジンの魅力をさらに高めたマツダ ルーチェ・ロータリークーペの登場だ。(現在販売中のMOOK「昭和の名車・完全版Volume.1」より)
美しいボディとロータリーのハイパワーを与えられる
昭和42(1967)年10月の東京モーターショーに「RX87」と名づけられたモデルが出展されていた。
翌昭和43年10月の東京モーターショーでは「ルーチェ・ロータリークーペ」の名で改めて登場した。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
ルーチェ(レシプロ)は昭和41(1966)年8月から発売されていたミドルクラス車で、ベルトーネがデザインを手がけ、乗用車市場への本格進出を図った意欲的なモデル。そしてロータリークーペは、ルーチェの4ドアボディをベースにノーズを伸ばし、2ドアハードトップとしたもので、ベルトーネデザインの原型を生かした美しいプロポーションが際立つ。
昭和44(1969)年10月、市販時にはコンパクトなロータリーエンジンの利点を生かすという狙いもあって、FF駆動方式を採用。新設計の655cc×2ローター、126psの13A型を縦置きしていた。ギアボックスは4速フロアMTのみ。
ロータリーパワーは強力で、10A型を搭載するコスモスポーツには及ばなかったが、当時の国産乗用車の中ではトップレベルの動力性能であることは確かであった。
サスペンションはフロントがダブルウイッシュボーン、リアはセミトレーリングアームの独立式で、タイヤは165HR15ラジアルが標準装備となっている。車重はコスモスポーツの940~960kgに対して、ルーチェ・ロータリークーペは1185kg(DX)~1255kg (スーパーDX)であったが、13A型はそれを軽々と引っ張った。
流麗なスタイルにホットな動力性能をプラスしたルーチェロータリークーペは、東洋工業(現・マツダ)のイメージリーダー的な存在として、常にファンから大きな注目を集めた。
マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(RX87型)諸元
●全長×全幅×全高:4585×1635×1385mm
●ホイールベース:2580mm
●車両重量:1255kg
●エンジン型式・種類:13A型・2ローター
●排気量:655cc × 2
●最高出力:126ps/6000rpm
●最大トルク:17.5kgm/3500rpm
●トランスミッション:4速MT
●タイヤサイズ:165/HR15
●新車価格:175万円
[ アルバム : マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(RX87型) はオリジナルサイトでご覧ください ]
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